菌ちゃん農法とは、吉田俊道さんが提唱されている考え方(手法)です。
興味のある方/正確な情報を知りたい方は、ご本人が説明されている動画がYoutubeにたくさんありますから検索してみてください。こちらでは、この農法に対して私の考えていることを書いておきます。
基本的な考え方
作物が育つ原理/仕組みは、炭素循環農法とほぼ(あるいは全く)同じだと感じています。違いがあるとすれば、そのための手段でしょうか。
菌ちゃん農法は以下の手順で菌を育てるための空間を作ります。
- 高畝を立てる
- 畝上に有機物を載せる(枯草枯枝など)
- 土を載せる
- ビニールマルチをかぶせる
- マルチの上から土塊を載せる
- 3カ月ほど待ってから植え付け
各手順の意味
1:高畝にすることで排水を確保し、菌が過湿で死なないようにします。
2:畝に載せる有機物は菌のエサ。
3:有機物の上に土を載せることで、菌が土に触れられるようにします(土壌改良)。
4:ビニールマルチをかぶせるのは、畝上の湿度を適切に保つためです。ビニールマルチをかぶせないと、乾燥し過ぎて菌の活動が止まったり、過湿によって菌が死んだりします。
5:マルチの上に土塊を載せることで、そのすぐ下部分が適度に濡れます(毛細管現象による湿度確保)。
6:菌の培養期間です。
まとめると、どれも菌のエサ/酸素/水分のどれかを確保するための作業です。
あさみえんで行っていること
畑の南端で、試験的に4畝作成しました(2024年3月)。
畝幅130cm、通路幅40cm、畝高50cm 程度。ビニールマルチは幅180cmのものを推奨されていたのですが、うちには160cmしかなかったため、そちらで代用しています(両サイド少し足りていません)。
南から1・2・4本目の畝は、枯草と枯枝を載せています。3本目の畝だけは畝の両脇に直径5~15cmほどの太い枝たちを仕込んでいます。太い枝は菌が繁殖するのに時間がかかる代わりに、長いこと菌のエサとして活躍してくれるため、有機物の補充を先延ばしにできるらしいです。
一応、説明通りでは2024年6月頃に作付け可能になるらしいので、それ以降にまたこの記事を更新する予定です。