耕作している人紹介
『あさみえん』を耕作しているあさみです。
2020年の頭から畑に出ています。
それまで農の経験はほぼゼロ。
「ほぼ」としたのは父の植木(根巻)を多少手伝った経験があるためです。
野菜の栽培などは一切したことがありませんでしたから、素人スタートと考えていただいて相違ありません。
高校は普通科、大学は経済学部でした。やはり農とは無縁です。
2019年に父が亡くなり嫡男であった私が畑に出るようになったという経緯です。
自分が畑に出るからには何かおもしろいことをしたいと考えていました。
また野菜の育て方の本を読んでいて、肥料や石灰、耕耘に疑問を持ちました。
それらが無肥料や無農薬や不耕起に挑戦しようと思った簡単な経緯です。
そこから紆余曲折を経て、現在の自然農+炭素循環農法+切り上げ剪定に至っています。
またしばらくしたら変わっているかもしれません(2023年1月現在)。
畑の紹介
来歴
今から約360年前(江戸中期)に、地方から移住してきたご先祖さんらが開拓したのが始まりと聞いています。
私の曽祖父の代までは野菜の栽培をしていたようです。
祖父と父の代に植木屋に変わり、2020年からまた野菜の栽培に戻りました。
面積は約7000㎡。幅20m×長さ350mの南北に長細い畑です。
今でこそ無肥料無農薬での栽培に挑戦していますが、私が畑に出る2020年以前は、化成肥料も除草剤も殺虫剤も普通に使われていました。
初期の状態(2020~2021年)
”トラクターで耕うんされ、石灰や化成肥料、除草剤が普通に使われる”
2019年までこのような状態でした。
だからだと思うのですが、そこから1~2年はまともに草が生えませんでした。
やはりトラクターの耕うんが壊滅的ダメージを与えていたのだと思います。
耕うんによって土中環境が破壊され、”草すら”生えなくなってしまったのです。
自然農関連の本では「土が裸にならないように枯れ草を載せておきましょう」という文言がよく見られます。
その草がありませんでした。
これは自然農に取り組み始めた人にありがちな話なのかもしれませんが、畑に草が生えていないので、畝を立ててもかける草がありませんでした。
ただでさえ畝立てして土を動かしているのに、その上を被覆するものがないですから、ドンドン乾燥していくのです。
もう一つ、私を悩ませ続ける問題があります。強風です。
これはうちの畑特有の問題なのかもしれませんが、季節によって南北に非常に強い風が吹くのです。
強風の何が問題なのかといいますと、土の乾燥を加速させていくのです。
いかんせん土が裸の状態ですから、強風によって土はドンドン乾燥していきます。
それは困るので、畑中からかき集めてきたなけなしの草をかけておくわけですが、これがまた風に飛ばされるのです。
ですから、2020年・2021年の冬は
強風→土が乾く→防ぐために草をかける→風で飛ぶ→土が乾く
の地獄ループでした。
2022年
諸々転換期になった年だったと思います。
畑のあちこちに緑色が現れるようになりました。
茎の太い、固くて強い草が多いですが、そんな草でも生えてくれるのはありがたいです。
この年からおがくずをいただけるようになったので、それらを畑の色んなところに混ぜ込みました(炭素分=微生物のエサとして)。
おがくずの効果が顕著に表れたのは畑の南側です。
それまで乾燥続きで草もろくに生えなかった場所におがくずをたらふく載せておいたところ、春から夏にかけてボワッ!と草が生えてくれました。
そういう経験があったため、2022年→2023年の年始にかけて畑の随所におがくずを仕込んでいます。
緑肥について
川口さんの提唱される「自然農」のやり方とはズレてしまうのですが、あさみえんでは畑の一部で緑肥を使用しています。
自然農本来のやり方(という書き方は不適切かもしれませんが)であれば、畑に自然に生えてくる草に任せるべきなのだと思います。
ですが、畑をめぐる諸々の環境を考慮し、現在は草の生えの弱い箇所に緑肥の種をまいています。
2022年の夏までは、緑肥の目的は地面の被覆でした。
ですが炭素循環農法を知り「炭素分」というとらえ方を知ってからは、畑の一部で「すき込む」動作も行っています。
私がこのウェブページで「自然農”的”」と濁して書いているのは、こういった緑肥や(一部果樹に)ビニールマルチを使用していることが理由です。