あさみえんで使用している種について紹介します。
最終的には全て自家採種
2022年12月現在、
- 自家採取したもの
- 購入したもの
両方の種を使用しています。
種を購入するのは
- 野口種苗(埼玉県飯能市)
- つる新種苗(長野県松本市)
- ホームセンター
大体このどこかです。
最終的には、全ての種を自家採種で賄いたいと考えています。
そのため、
- 種採りしても形質が変わらず
- 種苗法を気にしなくてよい
在来種・固定種を購入するよう心掛けています。
ですが、突発的に種が必要になった場合やホームセンターで一目ぼれした場合は、交配種(F1)を購入することもあります。
※ 固定種とF1種については後述
野菜の苗はあまり購入することがないのですが、玉ねぎとイチゴとさつまいもは苗を購入しました。
玉ねぎとさつまいもはまだ育苗の技術が不十分ため、イチゴはホームセンターで一目ぼれしたためです(笑)。
固定種と交配種(F1)
大変ざっくりとした説明ですが
固定種=種採りしても形質が変わらないもの
交配種=種採りすると親とは違う形質になる可能性があるもの
こんな感じです。
形質(けいしつ)というのは、味だったり姿形だったり発芽時期だったり、その植物の特徴みたいなものだと思ってください。
人間の肌や髪の色も形質です。
中学校の理科の授業で
「丸いエンドウとしわのあるエンドウを掛け合わせると~」
「優性と劣性があって~」
みたいな話を聞いたことがあるはずです。
この”丸”やら”しわ”やらも形質のことです。
固定種や在来種と呼ばれるものは種採りをしてもその形質が変わりません。
交配種と呼ばれるものは種採りをすると次の世代の形質が多種多様になります。
先も書いたように、あさみえんでは最終的にすべての種を自家採取で賄えたらと考えています。
ですので、積極的に固定種や在来種を選んでいます。
ちなみにF1とは「Filial 1 hybrid(フィリアル ワン ハイブリッド)」を略したものです。
言葉の定義としては若干不正確ではありますが、F1=交配種という理解で問題ないと思っています。
F1種は危険か?
たまにですが、F1と遺伝子組み換えをごちゃまぜに捉えている人がいます。
ですがこの二つは全く別のものです。
そしてF1の技術といいますか、現象そのものは極ありふれたもので自然界でも普通に起こっています。
むしろ形質が固定されている方が不自然なくらい。
ですので、F1種だからという理由で危険視する必要はないというのが今の私の考えです。
が、実はF1種を作り出すにはいくつか方法があり、そのうちの一つに「雄性不稔(ゆうせいふねん)」という技術があります。
※雄性不稔についてはどこか別のページで書こうと思います。
この技術については若干安全性を疑っています。
とはいっても、スーパーで見かける多くの野菜はこの雄性不稔の技術を使って作られています。
これを避けるのは無農薬野菜を見つける以上に難しいんじゃないかなと思います。
ですので、こういう理由もありうちの畑では固定種や在来種を積極的に採用しています。