使用している種

あさみえんで使用している種について紹介します。

2024年4月現在、

  • 自家採取したもの
  • 購入したもの

両方の種を使用しています。

種を購入するのは

  • 野口種苗(埼玉県飯能市)
  • つる新種苗(長野県松本市)
  • ホームセンター

大体このどこかです。

野口さんは固定種の話で有名ですよね。2つ目のつる新さんも固定種を豊富に扱われていて、よく利用させていただいてます。

あさみえんはできるだけ多くの種を自家採種で賄いたいと考えています。そのため、種採りしても形質が変わらず、かつ種苗法を気にしなくてよい在来種・固定種を購入することが多いです。もちろん、交配種(F1)を購入することもあります。

【補足】固定種と交配種について簡単に説明しておくと↓のような感じです。

  • 固定種=種採りしても形質が変わらないもの
  • 交配種=種採りすると親とは違う形質になる可能性があるもの

※形質(けいしつ)というのは、味だったり姿形だったり発芽時期だったり、その植物の特徴みたいなものだと思ってください。人間の髪の色や肌の色も形質です。

固定種や在来種と呼ばれるものは、種採りをしても主だった形質が変わりません。例えば今年「このトマト(固定種)は美味い!」と思ってその種を採れば、翌年も「昨年と同じで美味い!」となる可能性が高いです。

一方で交配種と呼ばれるものは、種採りをすると次の世代の形質がバラバラになります。つまり今年「このトマト(交配種)は美味い!」と思ってその種を採っても、翌年は「ありゃ、なんか昨年と味も形も違う…」となる可能性が非常に高いです。

先も書いたように、あさみえんではできるだけ多くの種を自家採取で賄えたらと考えているので、積極的に固定種や在来種を選んでいます。

 

ちなみに、F1とは「Filial 1 hybrid(フィリアル ワン ハイブリッド)」を略したものです。もしかしたら専門的には不正確かもしれませんが、F1=交配種という理解でまず問題ないと思っています。

たまに、F1と遺伝子組み換えをごちゃまぜに捉えている人がいますが、この二つの技術は全く別のものです。

F1の技術…といいますか、現象そのものは極ありふれたもので、自然界でも普通に起こっています。むしろ形質が固定されている方が不自然なくらいです。

ですので、F1だからという理由で危険視する必要はない、というのが今の私の考えです。

が、実はF1を作り出すにはいくつか方法があります。そのうちの一つに「雄性不稔(ゆうせいふねん)」という技術があります。野口種苗の野口さんがよくこの件に言及されていますが、私もこの技術については若干疑問視しています。

(とはいっても、スーパーで見かける野菜はこの雄性不稔の技術を使って作られた品種が多く、これを避けるのは無農薬野菜を見つける以上に難しいんじゃないかなと思います。)